立志式 学校長挨拶

皆さんこんにちは
本日は樹徳中学校立志式のために第2部の記念講演の講師にお願いしてあります松崎靖先生、
後援会会長の恩田良和様、明照学園管理職の先生方を来賓として迎え、盛大に開式できますこと
に、関係者を代表して厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。そして、立志式を迎えた2
年生の皆さん、また保護者の皆様誠におめでとうございます。
この立志式は、武家社会の元服の儀が丁度2年生と同じ頃行われたことから中学生の皆さんも
将来を見通し、志を立てるきっかけとなってほしいという願いから行われてきました。
元服の儀を過ぎますと大人として扱われたわけであります。皆さんは成人になるには何年かあ
りますが、志を立てるには丁度良い時かもしれません。
それは、国際的にも成功している人たちは20歳頃から起業して成功したり、あるいは失敗し
ながら成功に結びつけているのです。そのようなことから14歳で志を立てることは決して早いこ
とではありません。
皆さんは立志式にあたり、全員が作文を書いてくれました。書くにあたり、それぞれ考え悩ん
だ人もいると思います。
現代は先を見通すことが難しい時代です。町に行きますとレストランなどでも店員さんが注文
を聞きに来る店より、タブレットなどで注文する店の方が多いようにも思いますし、ロボットが
お皿を運んで来ても驚きもしない時代です。これは10年前には想像できなかった風景です。
このような変化が起こる中で10年先を見ながら自分の志を立てるのは難しいかもしれません。
しかし、そんな時代だからこそ自分の志を立ててそれを貫くことで大きな成果を得ることができ
る時であると思います。
世の中が大きく変わっていく時には英雄が出現してきました。時代にあった新しい考えを持
ち、世の中をリードしていく英雄が現れたのです。近いところでは、松下幸之助さん、sony の盛
田昭夫さん、京セラの稲盛和夫さん、ユニクロの柳井正さん、ソフトバンクの孫正義さんなど日
本には何人もいますね。また、世の中にはまだ現れてはいないけれども、着々と成功を重ねてい
る若い人も大勢います。
先を見通すことは難しいと考えるよりも、何か楽しそうと考えたほうが良いと思います。
そんな中で皆さんは成功する可能性を十分持っているのです。皆さんはこれからの時代に合う
力を備えているのです。
これからの時代に合う力とは「誰かの何かの役に立とう」と考える力です。自分だけが良けれ
ば良いということでなくて、世界中の人類のために役立とうとする心から生じる取り組みがこれ
からの時代に求められています。
先進国では物質的にはほとんどが満たされています。世界中の人に心の満足感を与えられるよ
うな取り組みが重要です。「誰かの役に立ったと感じられる心」が得られた時こそ、心が満たされ
る瞬間なのです。
皆さんが書いた立志の作文を見ますとその志が現れています。皆さんはそれを持っている。そ
の実現のために頑張っていただくことを期待して立志式の挨拶といたします。